Q&A
よく頂く質問
窒化とはなんですか?
窒化は、鋼材を加熱して窒素原子を拡散させる表面硬化処理です。
摩耗の激しい部品には欠くことのできない技術で、代表的な窒化手法として塩浴窒化、ガス窒化、プラズマ窒化などが有ります。
どんな鋼材が硬化できますか?
炭素鋼、合金鋼、ステンレス、Ni基材まで幅広く、鉄成分が含まれていれば対応できる可能性が有ります。
ご検討の鋼材の対応可否についてはお問合せ下さい。
NV窒化とはなんですか?
ガスを用いた活性化と、ガス(軟)窒化を組合わせた処理です。
エア・ウォーターの産業ガス技術を活かした活性化により、
低温化、窒素濃度のコントロール、幅広い鋼種対応など強力な特性が得られました。
CR-NITEとはなんですか?
CR-NITEはNV窒化とクロム拡散処理を組合わせたもので、
1000℃付近での使用に耐える硬化処理です。
高温環境での耐酸化性や耐焼付き、耐摩耗性向上に効果的です。
NV窒化を採用している製品はどんなものですか?
ご採用いただいている製品の6割が自動車関連部品、2割が産業機器関連部品で、
他に家電、金型、食品、医療介護機器が有ります。
硬さはどうやって測りますか?
当社では主にマイクロビッカース硬さ試験機を用いて測定しています。
測定原理は、対象の表面に荷重をかけて圧子を押しつけて、
出来たくぼみの大きさを測定することで硬さを算出します。
炭素鋼をNV窒化した際、表面硬度はどのぐらいですか?
鋼材により窒化後の硬化状態(硬さ)は異なります、下表をご参考下さい。

NV窒化の処理温度の範囲は?
NV窒化で対応可能な温度範囲は300℃台後半~600℃です。
通常のガス窒化では難しい低温処理が可能で、
歪みの低減、調質後の母材硬さ低下の抑制、面荒れの抑制などの効果が有ります。
アルミなどの非鉄材料に窒化はできますか?
現時点では窒化可能な非鉄材料は少ないですが、
合金組成として鉄が含まれていれば対応できる可能性が有ります。
鋳鉄にNV窒化は可能ですか?
鋳鉄などの鋳物鋼材へNV窒化は有効です。
低温処理で歪みを抑えて硬化させることで、耐摩耗性を向上します。
NVとは何ですか?
Nは『Nitriding』、これは窒化処理を英訳した時の頭文字です。
Vは付加価値を付ける『Value』、処理した製品が勝利・発展するよう祈りを込めた『Victory』などの頭文字です。